授業や作品を時系列でご覧いただいています。
生徒さんの写真やお名前の公開、表記方法には保護者の許可をいただいております。
12月の小学生の授業
1回目:毛糸のポンポンリースの続き+水彩画(丸いかたちのある静物画)
2回目:おみくじをつくる (工作用紙を使って、みくじ筒をつくる)
3回目:お楽しみ会+おみくじをつくる (昨年つくった紙芝居の公開)
4回目:皮を剥いた果物を描く「リンゴ」(4回コース)
小学生クラスは月4回コースと3回コースの選択制になってます。
1回目から3回目まで共通で、4回目の授業のみ4回コースの方が受講します。
少し専門性のある課題を用意しています。
今回は人物クロッキー(速描き)と粘土の課題でした。
1ポーズを15分くらいで描きした。
それを4~5回したのちに、20分ポーズで粘土で人物像をつくりました。
人間を描くのは、観察眼が育ってくると、本人にとって急に難易度が増すようです。
きっと、日頃、一番観察している対象だから、実物と絵との違いがわかってくるからかもしれません。
高学年になるに従い、絵の中から人物が減っていきます。
人物像は素直に線をひいていくことが肝心です。
違っていてもいい。
間違えることへの恐れが軽減されれば、絵を描くことがより楽しくなると思います。
糸のこ盤で木の板を切って、パズルをつくります。
機械で切るので少し怖い。
(小さい子は講師が手を添えます)
木の板には発色がいいように、あらかじめ白色(ジェッソ)を塗ってあります。
1)まず、下絵を描き、分割の線を重ねます。
2)下図を木の板に写します。
3)糸のこ盤でカットします。
4)カットした断面にヤスリをかけます。
5)パズルを組立てて、色塗り(水彩)をします。
乾燥後、艶消しラッカーを吹きつけました。
描いている途中、絵の姿が4回も変わる、楽しい課題に取組みました。
秋の木の様子を描きます。
冷たい北風にすっかり葉っぱが落ちても、たくさんの生き物が木の枝やヒダやコブやウロに住んでます。
そんな世界を思い浮かべながら描きました。
あとりえこもには講師のペルー土産の"レインスティック"があります。30センチくらいのサイズです。そして、最近120センチの大きな"レインスティック"が手に入りました。これもペルー製です。
これらの"レインスティック"はサボテンから作られています。内側が空洞になっていて、空洞に向けてサボテンの針が無数に刺してあり、中に小石が入っています。スティックを動かすと、中の小石が動いて雨降りのザァーという音が聞こえてきます。
今回はこのレインスティックづくりに挑戦しました。
材料
紙筒:サボテンの代わり 直径48ミリ、長さ50センチ
楊枝:サボテンの針の代わり(切った切れ端は中にも入ります)。
厚紙:紙筒の蓋に。
製本テープ:筒への蓋の固定に使います。接着面を覆う紙が2段に分かれるので便利です。
紙テープ:筒へ巻いて楊枝を刺す穴の位置を示すガイドに使います。
小石:筒の中にいれます。大中小の粒(ダイソー)
ストロー:短く切って筒の中にいれます。
マスキングテープ:刺した楊枝の抜け止めと、飾りとして筒に巻きます。
折り紙を長くちぎって、ノリを塗って画用紙に貼ります。
ちぎりでは、だんだん巾を細くしていきます。
ちぎった折り紙は、木のような形に貼っていきます。
新聞紙を丸めて、折り紙で包んで、木の実を作ります。
半月に切ったあった紙を、ことりに見立てます。
秋の景色ができたかな。
スクラッチ
白い画用紙にカラフルな色でブロック状にクレパスで塗ります。
画用紙の白が見えないようにガシガシ塗ります。
次に黒のクレパスで塗りつぶします。
これで前半終了。
後半はツマヨウジの登場。
とがった先端でひっかきます。
下からカラフルな線が現れます。
「花火」、「海」、「宇宙」などを描きました。
茅ケ崎、藤沢、平塚は海もあるが、おいしい野菜もあるぞ!
農協の直売所で元気な野菜を入手してきました。
曲がっていたり、二本足だったり、おもしろい。
二~三種類ずつ選んだ。
手にとって、描く。
使う紙は色画用紙。
白い画用紙に輪郭線で形を描き始めるのでなく、色のついた紙に色のついた筆で直接的に描いていく。
筆をじわじわと動かして色を広げて形を追ったり、時には直感的に動かして形の特徴を写したり。
筆使いで、様々な色で様々な形を描くこと。
それは"もの"が輪郭線に囲われている、という考え方から離れること。
中身の詰まってそこにあること。
中身の勢い(生命力)から、その形がつくられているという見え方を引き出し、観察力や表現力を育てます。
用意したもの:お家から包装紙や布の切れ端。ハサミ、のり、ボンド、型紙用の厚紙
紙や包装紙を型紙を使って切り抜いて、それを配置していきます。
様々な模様が集まってきれいな絵が出来上がります。
この課題の意図(コラージュ)は、模様が集まり構成されて(紙の上に意図的に並べられて)、模様が模様に与えられている意味から離れて自分の絵の一部となり、絵の中でその模様が新しい魅力を発揮しだすこと。その切り替わりの瞬間に気が付く楽しさです。
「見立てあそび」に近いですが、筆を持たなくとも出来る絵のあることを知ってほしい。
イメージ力を発揮してほしい課題です。
さまざまな模様の包装紙を使って、貼り絵の制作。
テーマは「乗り物」
ハサミで切って、模様の紙を重ねていきます。
幼児の発達の過程に「かたちの重なり」というポイントがあります。
〇と△を重ねたらどうなるか?そこは幼児たちはちょっと苦手なところです。
今回、好きな乗り物を思い浮かべて制作。
次々と模様の紙を切っては貼って、切っては貼っていきました。
細目の綿棒の先に絵の具(「工作くん」ターナー社製)をつけて、ペタペタ。
ペタッと押すことで、生まれる点。
点々をつけるおもしろさから始まります。
そして、点々はつながっていき線に成長。
やがて、面(めん:模様)へと展開していきます。
「工作くん」は耐水性もあり、素焼きの植木鉢(3号鉢)の飾りに挑戦しました。
室内の場合も考えて、色画用紙でサボテンを作りました。
ドットペイントで素焼きの鉢植え(3号鉢)を飾りました。
ドットは細目の綿棒。絵の具はターナー社の「工作くん」。
やり直しができないので、下絵を考えてからとりかかりました。
ほとんど、一発勝負の世界。
きれいな形の円が連なると、模様にエネルギーがこもってきます。
室内での飾りも考え、中南米風のイメージで色画用紙でサボテンも作りました。
サボテンにもいろいろな形があり、並べるとサボテン図鑑のようです。
パズルをつくってあそぼう。
黄ボール紙と厚紙の二段構造。
パズルは黄ボール紙(パズル部分にジェッソ)、台紙に厚紙。
パズルになる部分にクレパスで絵をえがき、鉛筆でピースの形をかきました。
(その後、講師が糸鋸でカット)
(艶消しラッカースプレーで表面をコート)
出来上がって、遊びました。
紙粘土による造形。レリーフに着色。
紙粘土は柔らかくて自由が利く素材。乾けば保存性もあり、着色もできます。
また、紙粘土は造形教室の真骨頂。
紙粘土を扱うと、自然、その作業は量感を感じたものになります。
「量感」という言葉は造形作業で重要です。「ボリューム感」とは少し意味が違いように思います。もともと人間の感覚に備わっています。たとえばスーパーで冬瓜を見た時に直感でどれがよさそうか、あるいは重さや持ち方がわかるような、そんな感覚です。
紙粘土は柔らかいだけに、三次元の作品をつくる場合では芯などの躯体(構造性)などに注意が必要になります。
例えば、タコを作ろうとした時、足がつぶれて太くなったり頭部の自立の難しさなど、それらの解決のために創作への興味がそがれることもありえます。
今回は粘土のたのしさを充分に味わうため、木の板に紙粘土を貼ったレリーフを制作しました。
造形上、のっぺりしたものを作ろうとするよりも、細かいデティールがあった方が作りやすいことを説明。モチーフとしてトウモロコシ、パナイナップルを用意。また、いきものを想像でつくるのも可としました。
あとりえこもでは、茅ヶ崎ローカル応援チケット(ロコチケット)をお月謝にお使いいただけます(専用券、共通券とも)。
ご使用の際はおつりのないように(端数は現金にて)お願いします。
あとりえこもでの使用についてはチケットの使用規定に従い、使用可能期間は2020年10月1日~2021年2月14日、また、該当するお月謝の月は2020年10月分、11月分、12月分、2021年1月分となります。ご注意下さい。
『会費、商品及びサービスの引換券等代金を前払いするもののうち、有効期限が令和3年2月14日を超えるもの』はチケット使用対象にならないとされています。
あとりえこもの人気課題のひとつ。
「窓のある絵」
ほとんどの生徒さんが、たのしくこの課題に取組んできました。
窓をたくさんあけて、人・家族たちをいっぱい描いていきます。
画用紙を2枚重ねます。
1枚目にお家をえがき
講師が窓をカッターで切りあけ
2枚目にお家の中や人をえがきます。
えがくお家は自由。
ホラーハウスをえがく子もいました。
紙粘土はこどもたちの永遠の遊び相手。
紙粘土をつかっていろいろ遊びます。
お団子つくり。
お団子からヒモをつくる。
手のひらでのばす。
板の上で転がしてのばす。
ヒモをクルクルと巻く。
大小の渦巻きができる。
板のうえに、ヒモや渦巻きをならべて模様をつくる。
模様に色(ポスターカラー)をつける。
アルミホイルを使った造形。
ホイルの細かいシワ。無機質に光るギラギラ。
このアルミホイルの質感が、形や動きを引き立たせるようです。
テーマは「いきもの」。
何もないところから、作っていきます。
(みな、お家から作りたい生き物の資料を持参しました)
戸惑いながらも、徐々にアルミが重ねられて掌の上にモゾモゾとかたまりができてくる。
そのかたまりの様子が、少しでも作りたい生き物のイメージと重なったら、こどもたちの手の動きが速くなりだします。
おおよそのつくり方として、2例を説明しました。
(四つ足の動物などで)いくつか棒状のものを胴体や手足としてつくり、それを最初に連結してから肉付けする方法。
あるいは、パーツとしてある程度つくってから、セロハンテープで固定してその上にもう一層アルミホイルをかぶせてつなげる方法。
アルミホイルの性質も、いくつか説明しました。
・一度小さくクシャクシャと潰してしまうと、開いて作り直そうとしてもなかなかうまくいかない。
・ゆっくり包み込むようにしたり、折り畳んだり、やさしく潰して、かたちをつくっていこう。
・細かいシワシワになると、セロハンテープがつかなくなる。その場合は上にもう1枚ホイルを重ねて、ていねいにシワを少な目にかたちをつくると、そこにテープがつくようになります。
ほぼ出来上がったら、油性ペンやマジックで着色して仕上げました。
紙にただ描いたパステルは、半分くらいは粉の状態で紙にまだ定着していません、それを指の腹やティッシュでこすってボカすことができます。
また、濃い色のあとに明るい色をのせても、よい発色があります。
混色もおもしろい。
そんな特徴を活かしてパステル画を2枚えがきました。
1枚目は黒いパステルを中心に。
2枚目はカラーのパステルで。
赤色、黄色、青色の3色の絵具で、虹を描く。
虹は大きくわけて7色。上から赤橙黄緑青藍紫の順に並んでいます。
(先日、その逆に並んでいる虹を見ました。虹ができる条件が普段とは違っていたようです)
2番目の橙は上下の赤と黄を混ぜてつくりました。
4番目の緑は上下の黄と青を混ぜてつくりました。
6番目の藍はほんの少しだけ赤を混ぜてつくりました。
(※藍は青と黒をまぜると簡単につくれます)
7番目の紫は赤と青をまぜてつくりました。
かざくるまのかたち
幼児、小1~小3 Aタイプ
可動部は横軸のみ。横軸につけた羽根と人形がクルクル回るシンプルだけど楽しいかざくるま。
小3~小6 Bタイプ
可動部は横軸と縦軸。羽根、胴体が縦軸でペットボトルに連結して水平にも回転するタイプ(上の写真。この作品では胴体が潜水艦)
この工作にはいくつかポイントがあります。難しくもあり、楽しくもあるそのポイントを書き出してみました。
画用紙にハサミで切込みを入れ、4枚の羽根を切出す。それをやわらかく曲げて中心に集めて羽根をつくる。
はねの回転力をあげるために、はねを切出す紙に直接集めずに、別紙(3センチ×3センチ)に集めるようにした(羽根の袋状の空間が大きくなり、羽根がよく回る)。
8枚羽根の場合、2枚の紙を用いる。1枚にはL字の切込みをいれ、2枚を45度ずらすことで、密な構造の羽根ができる。
手をえがきました。
幼児は手の輪郭をクレパスでなぞって色付け。小2以上はよく観察して描きました。小1はどちらかを選択。
手は人間の身体の中で、日ごろ一番よく使っている場所。
あらためてまじまじ見ると複雑なかたち。
手ってなんだろう。不思議なもの。
手のかたちにも、ハンドパワーがやどるようです。
幼児たちは輪郭線で描かれた手のかたちに、刺激をうけて次々に手を重ねていきました。
小学1年生たちが描いた世界を見ているとなんだか引き込まれそうです。これは学校が始まって1か月。学校やおうちで何かに頑張って手を使って、その結果、手の感覚に意識が集中しているのかもしれません。
小学生2年生以上の子たちには観察を深めるため「何かを持っている手」という課題にしました。
教室ではドングリを用意。
一般に幼児から少年少女の移行期に、観察力が育ちます。
目から入った情報の処理。そしてそれが鉛筆や絵筆を持つ指に命令が伝わる。それが自然にできるようになるには、繰り返しのトライが必要です。
色付けは、肌の色を考え始めると、途端に簡単ではない作業に転じます。
色付けは基本、自由とした上で講師から次のように説明しました。
絵具のチューブに「肌色(ペールオレンジ)」はあっても、それはみなさんの肌の色ではありません。
本当の肌の色を表現しようとしたら、パレットでの混色だけでも解決しません。
手には様々な色があるからです。
皮膚はある程度、透明性を持っています。
身体の脂肪、筋、筋肉、血管、毛細血管などが透けています。
おそらく色のぬり重ねが必要になってきます。
工夫して挑戦して描きましょう。
スケッチブックに小さく描いた子は、ポーズを少し変えて二点描きました。
観察が目的なので、途中でも、終了です。
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