12月の課題(小学生)

12月の小学生の授業

1回目:毛糸のポンポンリースの続き+水彩画(丸いかたちのある静物画)

2回目:おみくじをつくる (工作用紙を使って、みくじ筒をつくる)

3回目:お楽しみ会+おみくじをつくる (昨年つくった紙芝居の公開)

4回目:皮を剥いた果物を描く「リンゴ」(4回コース)

水彩画(丸いかたちのある静物画)

コロナの感染対策として、通常はモチーフをいくつか並べて皆でそれを描くのだが、今回はモチーフを一つずつ自分の机に運んで、描き終わるとモチーフを交換して次のモチーフを描いていった。

 

今回は3、4年生の絵にスポットを当ててみます。

3年生

3年生になると、かたちを”とれる”ようになってくる。この子は質感の違いにも関心を持った。

姿を写しとることに興味を持っている。

3年生

丸い形のあるものでも、いろいろな形がある。

この子はたくさん集めて描いた。配置の仕方にはバランス感がある。

描きながら、様々なものをコレクションしていくような気持になっているのだろう。

机に接しているところが直線になるのは、ものがあるということの象徴的な意味も持つ。

「間違いではない」からそのまま描いてもらう。

 

4年生

成長するにつれ、心の核がしっかりしていく。

それは、ものと接する時の態度にも変化を与えるだろう。

絵を描く際には、線の様子に現れてくる。

無造作な線に見えなくもないが、力も感じる線。

 

おみくじをつくろう

お正月も近い。神社などでよくみかける”おみくじ”をつくった。

 

"みくじ筒”は色つきの工作用紙を用いた。

低学年は工作用紙の裏に展開図を糊付けした用紙から作り始めた。

高学年は展開図を工作用紙にえがくことから作り始めた。

 

低学年

 

 

高学年

 

六角柱は作図がなかなか大変。

筒の上下の六角部分はコンパスを使う。

 

一辺の長さが35ミリだと、対辺間がおよそ60ミリに近くとなり、方眼を効果的に使える。

おみくじ棒の替わりに、みくじ箋を丸めて棒状にしたものをつくった。

細く巻くのが難しい。

 

 

組立では、折り目のところに釘でクセをつけた。

飾り付けは、和柄の折り紙を使う。

 

完成!

皮を剥いた果物を描く「りんご」

皮を剥いたりんごを描いた。

 

りんごは丸い。

包丁で皮を剥くと、丸味は残りつつ、角々とした”面取り”状態になる。

その面取りの様子を丁寧に追って描いていく。

淡い陰影と面取りの形により、りんごの量感が現れてくる。

 

皮を完全に身から切り離さないから、外側と内側が同時に見える不思議さがある。

ちぎれそうな皮から微妙な緊張感も伝わってくる。

 

 子どもたちの興味が絵の表情を深くしたようだ。