1月の小学生の3回目は、暖色と寒色で描きました。
色の対比を楽しみながら、色の性質や、色混ぜのコツを覚えていきます。
教室では、ぺんてるエフ水彩24色を使っています。
その中から、寒い色、暖かい色を取り出します。
その時点では寒色と暖色のチューブの数は同じではなく、ほぼ暖色の方が多くなります。
色混ぜをしてみると、寒色の方が多く作れるようです。
それは、一般に人間は暖色より寒色の方に感受性があるからと言われています。
(自然界は寒色の方が多い。空の色。海の色など。また、それらの微妙な色合いで環境変化の察知を行っている)
低学年らには用意した手袋と靴下の型紙のどちらかを選択して、輪郭を二つスケッチブックに描き、そこに模様を描きました。高学年らには型紙に正方形も加え、風景画なども描けるように設定しました。
鉛筆で下書きをしたら、絵の具選びです。中間色も使うか、使うならどれか、その選び方でも温度感が変わります。
一般的に中間色が多いと、寒暖の差がマイルドになってきます。
絵柄は抽象的な模様だったり、風景画だったりします。
いつもより、パレットが賑やかなようです。
5年生の作品
自分の記憶をもとに描いているのでしょうか。何度も色を調整した結果、木、大気、水、大地などの色合いには、温度変化の時間のずれまで現われているようです。
作品
教室では小学校1年から多色(24色)の絵具を使います。
その狙いは、多くの色を意識したり使うことでも、色感が育つからです。
一方で、原色と白色の4色で色つくりをして描く課題も行います。
使える色を限定、減らすことで、色をよく観察できることもあります。