手をえがきました。
幼児は手の輪郭をクレパスでなぞって色付け。小2以上はよく観察して描きました。小1はどちらかを選択。
手は人間の身体の中で、日ごろ一番よく使っている場所。
あらためてまじまじ見ると複雑なかたち。
手ってなんだろう。不思議なもの。
手のかたちにも、ハンドパワーがやどるようです。
幼児たちは輪郭線で描かれた手のかたちに、刺激をうけて次々に手を重ねていきました。
小学1年生たちが描いた世界を見ているとなんだか引き込まれそうです。これは学校が始まって1か月。学校やおうちで何かに頑張って手を使って、その結果、手の感覚に意識が集中しているのかもしれません。
小学生2年生以上の子たちには観察を深めるため「何かを持っている手」という課題にしました。
教室ではドングリを用意。
一般に幼児から少年少女の移行期に、観察力が育ちます。
目から入った情報の処理。そしてそれが鉛筆や絵筆を持つ指に命令が伝わる。それが自然にできるようになるには、繰り返しのトライが必要です。
色付けは、肌の色を考え始めると、途端に簡単ではない作業に転じます。
色付けは基本、自由とした上で講師から次のように説明しました。
絵具のチューブに「肌色(ペールオレンジ)」はあっても、それはみなさんの肌の色ではありません。
本当の肌の色を表現しようとしたら、パレットでの混色だけでも解決しません。
手には様々な色があるからです。
皮膚はある程度、透明性を持っています。
身体の脂肪、筋、筋肉、血管、毛細血管などが透けています。
おそらく色のぬり重ねが必要になってきます。
工夫して挑戦して描きましょう。
スケッチブックに小さく描いた子は、ポーズを少し変えて二点描きました。
観察が目的なので、途中でも、終了です。