2020/10/09
紙粘土のレリーフ (小学生)
紙粘土による造形。レリーフに着色。
紙粘土は柔らかくて自由が利く素材。乾けば保存性もあり、着色もできます。
また、紙粘土は造形教室の真骨頂。
紙粘土を扱うと、自然、その作業は量感を感じたものになります。
「量感」という言葉は造形作業で重要です。「ボリューム感」とは少し意味が違いように思います。もともと人間の感覚に備わっています。たとえばスーパーで冬瓜を見た時に直感でどれがよさそうか、あるいは重さや持ち方がわかるような、そんな感覚です。
紙粘土は柔らかいだけに、三次元の作品をつくる場合では芯などの躯体(構造性)などに注意が必要になります。
例えば、タコを作ろうとした時、足がつぶれて太くなったり頭部の自立の難しさなど、それらの解決のために創作への興味がそがれることもありえます。
今回は粘土のたのしさを充分に味わうため、木の板に紙粘土を貼ったレリーフを制作しました。
造形上、のっぺりしたものを作ろうとするよりも、細かいデティールがあった方が作りやすいことを説明。モチーフとしてトウモロコシ、パナイナップルを用意。また、いきものを想像でつくるのも可としました。
トウモロコシの場合は見た目が複雑なことから、進めやすい作り方を説明しました。
1)トウモロコシを食べる順序の逆でつくる。
2)まず、食べ終わった時の芯をつくる。そこにコーンの粒々をつける。
3)皮をはりつける。